Project Description

ASMEコードはボイラー及び圧力容器規格のグローバルスタンダードである。ドレッサー・コンソリデーテッド社(Dresser Consolidated)ではこれまで紙媒体(ハードコピー)のASMEコードを使用してきたが、現在ではASMEコードのインターネット製品である「ASME BPVC Advantage」を導入したという。

本製品はIHSがASME(アメリカ機械学会)よりライセンスを受けて共同で開発された電子版ASMEコードである。同社の品質保証部 マネージャー エリック・ヘック氏に、その理由を詳しくうかがった。

業務内容

まず、ドレッサー・コンソリデーテッド社について教えて下さい。

ドレッサー・コンソリデーテッド社は米国Dresser Inc.のブランドのひとつで、石油、電力、原子力、プロセス産業にて広く利用されている圧力安全弁のグローバルリーディング企業です。米国テキサス州ヒューストンに本社を置き、世界中で様々な国々の顧客に製品を提供しています。

業界のリーダーとして、API、ISO、ASMEといった世界中で認知されている標準規格に準じた製品の設計と製造を行っています。弊社は全米ボイラー圧力容器検査会(National Board of Boiler and Pressure Vessel Inspectors)によって認定された世界に3つしかないテストセンターを持つ企業の1つでもあります。

ASMEスタンプについて

ASMEコードとASMEスタンプについて教えて頂けますか?

ASMEコードとはアメリカ機械工学会が策定しているボイラーと圧力容器に関する基準です。この基準はボイラーと圧力容器のグローバルスタンダードといわれるもので、認証された企業だけが取得できるものがASMEスタンプなんです。

ASMEスタンプを持つ製品を持っていると、ASME Boiler and Pressure Vessel Codeの最新のエディションに準拠した企業であることを意味します。弊社ではボイラー安全弁や圧力容器安全弁、原子力プラントコンポーネントやその安全弁等の製品に関するASMEコード認証のスタンプを受けています。取得のためにはASMEコードのコピーの保持が必須です。このアレキサンドリアプラントではASMEコードを保持しています。

弊社では製品に関する高い安全基準と品質基準を設けています。このためおよそ35人の3つの異なる部署(設計部門、品質部門、技術サービス部門)の従業員が日々ASMEコードを使用しています。

電子版ASMEコード導入前

以前ハードコピーを使っていたころは、どのようにされていたのですか?

我々の業務はASMEコードへの準拠は欠かすことができません。情報のチェックは日常的に行います。弊社の品質マニュアルはASMEコードと連携しています。お客様からマニュアルの要求に関する質問があれば最新バージョンのコードを参照するので、常にコードの改訂箇所をウォッチしていなければならないのです。

しかしながらハードコピー(紙媒体)でしか利用できなかった頃は、総出で複数のバインダーを取り出して、コードの各セクションを調べなければなりませんでした。数百ページもあるセクションもあるため、特定の情報が中々見つからずに、非常に時間がかかっていたものでした。

またこの頃は過度にベテラン社員の経験に依存しなければなりませんでした。

導入後

バインダーから電子データへの移行されてどのように変わりましたか?

やはり最も大きな変化は必要な情報を非常に簡単な操作ですぐに探し出せるということです。

溶接や油圧試験や機能試験について調べたい場合に『test』や『welding』というキーワードを使ってコードの本文を検索することができます。このようなことは当然ハードコピー時代にはできませんでした。電子データなのですべての従業員が必要な情報をすぐに探し出すことができるようになっています。

またコードについての質問があればすぐに対応できるようになりました。特定のセクションのテキストを簡単にコピー&ペーストでEメールに貼り付けることもできます。必要な箇所だけコピーしてメールで送れるので非常に便利になりました。もしエンジニアがお客様のために契約の評価をしなければならなくなったとき、テキストを貼り付けて説明資料を簡単に作成できるようになりました。

2010年のASMEコード改訂に向けて

2010年には新たなコードがリリースされますが、「IHS ASME BPVC Advantage」に期待することは?

「IHS ASME BPVC Advantage」を利用することにした理由に、ASMEコードを『HTMLフォーマット』で使用できることと、『バージョン比較機能』があります。これによって2つのバージョンの異なるコードの違いがひと目でわかります。2010年に次のバージョンがリリースされたとき、この機能が大きく役立つのではないかと期待しています。

新しいバージョンがリリースされると技術部門と品質管理部門は新しいコードの変更点のチェック作業を行います。その後品質マニュアルと手順書の更新を行います。これまでは変更箇所のチェックだけで一ヶ月程かかっていました。今後はこの『バージョン比較機能』によって確認作業が大幅に削減されるのではないかと大きく期待しています。