自動車に搭載される技術がますます多様に、複雑になっていくこの業界において、これまでのように高い品質を維持しつつ新規技術も活用した商品を開発することは不可欠です。同時に、企業としての競争力を高めるために従業員の生産性向上、全社的なコスト削減、法令順守など経営サイドには常に数多くの課題が存在します。

【自動車業界を取り巻く環境】

  • 産業構造の変化(CASEに代表されるトレンド)

  • 搭載部品の電子化、ソフトウェア化(部品の約40%が電子部品に)

  • 環境に配慮した自動車の推進  (CO2排出削減など、世界各国の規制強化)

  • リコール件数の増加傾向(過去20年で約4倍)

出典:
自動車新時代戦略会議(第1回)資料 経済産業省 平成30年
http://www.meti.go.jp/committee/kenkyukai/seizou/jidousha_shinjidai/pdf/001_01_00.pdf


出典:
各年度のリコール届出件数及び対象台数 国土交通省
http://www.mlit.go.jp/jidosha/carinf/rcl/data_sub/data004.html

一方で、実際に自動車や各部品を設計・製造していく現場部門は、日々の業務をこなしつつ、これから扱わなければならない新技術への対応を迫られます。こういったエンジニアが扱う情報は年々増え続けており、今後もその傾向は続いていきます。爆発的に増加する情報量によって、本来確認すべき情報が見つからない、そもそも情報があることに気づけない場合があります。このような環境で開発品質の向上、生産性の向上、またコスト削減といった目標を達成することは容易ではありません。

【現場エンジニア(技術者)を取り巻く環境】

  • 技術者が扱う技術分野は複数にまたがり、設計の難易度も上がっている

  • 技術者は40%~50%の業務時間を情報収集、整理、共有のために使っている
    (IDC Research, 2016)

  • 企業のリコールにかかる平均コストは2~35億円といわれ、設計時の未然防止がこれまで以上に重要
    (Deloitte / Grocery Manufacturers Association of America)

ここで、ひとつの例を考えてみましょう。

ある自動車メーカーで新たな排気ガスフィルター部品の設計を行うことになりました。担当者は過去に自社で設計した部品の設計書、自社の規格、各国の環境基準の資料、フィルターに用いる素材の資料など、大量の文書から必要な情報を抽出し新たな設計書を作成しなければなりません。

このとき、通常は必要な資料を探し集め、その中から検索して本当に必要な情報を選び取る作業が必要になります。しかしこれは作業時間の短縮にとどまらず、手戻りの減少や不具合の未然防止につながり、大きなコスト削減も期待できます。

以下は、一般的な設計現場でエンジニアが情報を探し、成果物に反映する工程をイメージしています。必要な情報がすぐに見つかる環境であれば、「After」のようにリードタイムを短縮したり、何度もレビューを通したりする手間を減らせるかもしれません。

 

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